「何日出なかったら便秘?」「うんちの色が変だけど大丈夫?」
赤ちゃんのうんちトラブルは、パパママが必ずと言っていいほど悩むことのひとつです。こども病院で8年間働いてきた小児看護師の妻に聞いた、知っておきたい知識をまとめました。
便秘の判断基準は「回数」より「量と状態」
まず知っておいてほしいのが、便秘の定義は「何日出なかったか」だけでは判断できないということです。
毎日出ていても、量が明らかに少なければ便秘になります。逆に2〜3日出なくても、その子のリズムであれば問題ないこともあります。大事なのは回数よりも量・状態・その子のいつもの様子との比較です。
目安としては、毎日出ている子が2日出なかったら便秘を疑う、くらいが一般的です。ただし赤ちゃんによってリズムが違うので、「うちの子のいつも」を把握しておくことが一番の判断基準になります。
うんちの色でわかること
うんちの色は、赤ちゃんの体の状態を教えてくれる大事なサインです。覚えておきたい色別の見方を紹介します。
緑・黄・茶:正常 食べたものによって多少の色の変化はあります。この範囲であれば心配いりません。
白っぽい色:すぐ病院へ 白っぽいうんちは、胆汁が出ていない可能性があり病気が隠れていることがあります。こども病院でも「生まれた時からうんちが白っぽいんです」と2ヶ月経ってから来院された方がいましたが、もっと早く来てほしかったケースです。気づいた時点でなるべく早く受診してください。
赤・赤黒い色:すぐ病院へ 赤い色が混じっていたり赤黒い場合は、どこかで出血している可能性が高いです。こちらもすぐに受診してください。
うんちが気になる時は、おむつをスマホで撮影してから受診すると、色を正確に伝えられて診断に役立ちます。
また、うんちが緩かったりするとお尻が荒れてしまったりもしやすいです。おむつかぶれなど赤ちゃんの肌トラブル全般についてもこちらで紹介しています。

病院に行くべきタイミング
すぐ受診すべき状態:
- うんちが白っぽい
- うんちに赤・赤黒い色が混じっている
- 血が混じっている
様子を見てもいい状態:
- うんちがコロコロと硬い(水分をしっかり飲ませながら様子を見る)
- 2〜3日出ていないが機嫌がよく、お腹が張っていない
なお、新生児と月齢が上がってからでは「正常なうんち」の状態も変わります。月齢に合わせた判断が必要なので、迷ったらかかりつけ医に相談するのが一番です。
発熱時の病院に行くタイミングはこちらで確認できます。

家庭でできるケア
綿棒浣腸のやり方
準備するもの:
- 普通サイズの綿棒
- ベビーオイル・オリーブオイル・ワセリンなどの潤滑油
- おむつとお尻ふき
手順:
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせておむつを外す
- 綿棒の綿の部分にオイルまたはワセリンを塗る
- 片手で赤ちゃんの両足を持ち上げ、肛門がよく見えるようにする
- 綿棒を肛門に当て、円を描くように回しながら綿の部分がしっかり入るくらい(約1.5cm)までゆっくり差し込む
- 肛門の内側の壁をこするようにゆっくり5〜6回回す。肛門を傷つけないようにそっと行う。目安は5分以内
- うんちやおならが出てお腹が柔らかくなったら終わり
お腹マッサージ
お腹に「の」の字を描くようにマッサージします。強さの目安は親指の第一関節が少し沈むくらい。優しすぎず、強すぎずが大切です。
市販の浣腸について
市販の浣腸はあまり使わない方が無難です。綿棒浣腸やマッサージで改善しない場合は、病院で処方してもらう方が安心です。
よくある誤解
「浣腸は癖になる」は本当? 完全な嘘ではありませんが、正しくもありません。何十年も続けて使い続けた場合は、浣腸の刺激がないと排便が難しくなることがあります。ただし短期間の使用であれば心配しすぎなくて大丈夫です。
「毎日出なくても大丈夫」は本当? 本当です。その子のリズムがあるので、毎日出なくても元気で機嫌がよければ問題ないことが多いです。「毎日出ないといけない」と思い込んでいるパパママは多いですが、回数よりも状態を見ることが大切です。
便秘になりやすい時期と原因
なりやすいタイミング: 環境が変わる時期や、食事の形態が変わる時期に便秘になりやすいです。離乳食の開始・保育園入園などがきっかけになることがよくあります。
離乳食の進め方と食材選びのコツはこちらで紹介しています。

母乳とミルクの違い: 母乳の方が便秘になりにくいです。ミルクの方が便が硬くなりやすい傾向があります。
離乳食で便秘になった時に食べさせたいもの: ヨーグルト・牛乳などの乳酸菌を含む食品や、食物繊維が豊富な食材が効果的です。さつまいも・バナナ・りんごなども便秘改善に役立ちます。
こども病院での印象的なエピソード
一番印象に残っているのは、お腹がパンパンなのに1週間以上うんちが出ていない赤ちゃんが来院した時のことです。浣腸とマッサージをしたら、おむつから溢れるくらいのうんちがドッと出てきました。本人もすっきりしたのか、みるみる表情が楽になっていきました。
逆に「もっと早く来てほしかった」と感じるのは、白っぽいうんちを生まれた時から気にしていたのに、2ヶ月経ってから受診されたケースです。白・赤・赤黒いうんちは、気づいた時点ですぐ来てほしいです。
のーちゃんの話
実はのーちゃんも、小さい時は便秘しがちでした。
その時は市販で購入できるビオフェルミンをミルクに混ぜて飲ませていました。看護師ママとして気をつけていたのは、回数だけでなく性状と量をしっかりチェックすること。便秘がちだからこそ、毎回のうんちの状態をしっかり見るようにしていました。
まとめ
赤ちゃんの便秘・うんちトラブルで覚えておきたいポイントをまとめます。
- 判断基準は回数より「量・状態・いつもとの違い」
- 白・赤・赤黒いうんちはすぐ病院へ
- 緑・黄・茶は正常範囲
- 家庭ケアは綿棒浣腸と「の」の字マッサージ
- 「毎日出なくても大丈夫」は本当(その子のリズムによる)
- 迷ったらかかりつけ医へ
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