湿度計が60%を超えているのに、エアコンの除湿を入れると今度は部屋が冷えすぎる。赤ちゃんのいる部屋の湿度管理で、この板挟みに悩んでいる方は多いと思います。
我が家もまったく同じでした。湿度を50%に近づけたくて、エアコンのドライ運転を使ったときのことです。想定以上に室温が下がってしまい、妻に言われている室温の目安を大きく割り込みました。しかも後から導入した除湿機は、当時1歳半だった上の娘が気になって仕方なかったようです。最初はベビーサークルの囲いの中に除湿機を入れて運転するという、今思えば少し不思議な運用をしていました。
結論からお伝えすると、我が家がたどり着いたのは「温度はエアコン、湿度は除湿機」と道具を分担させる形です。そして分担運用を始める前に必要だったのは、高い除湿機ではなく温湿度計でした。現状の数字が見えないと、そもそも動く基準が作れないからです。
この記事では、我が家で実践できた内容をそのまままとめます。小児科看護師の妻が言っている温度と湿度の目安、エアコンの除湿で失敗した経緯、除湿機を足してからの分担ルールです。加えて、2歳児がいる家ならではの置き場所問題にも触れています。同じ板挟みにいる方が、買う前に判断できる材料になれば嬉しいです。
エアコンの除湿だけで乗り切ろうとして失敗した話
湿度は下がったのに、部屋が冷えすぎた
除湿機を買う前の我が家は、湿度が上がったらエアコンのドライ運転で対応していました。たしかに湿度は下がります。ただ、湿度と一緒に室温もどんどん下がっていくのが誤算でした。
体感としては「涼しい」を通り越して「肌寒い」です。大人でも長袖が欲しくなる冷え方で、生まれたばかりの下の子を寝かせておける室温ではありませんでした。妻からは室温の目安も伝えられていたので、湿度を取るか温度を取るかの板挟みになったわけです。
エアコンのドライは、仕組み上どうしても空気を冷やしながら湿気を取ります。湿度だけを狙って下げたいという用途には、そもそも向いていない道具だったと今は理解しています。であれば、温度の仕事はエアコンに任せて、湿度の仕事は別の道具に持たせればいい。除湿機の導入を決めたきっかけは、この一点でした。梅雨に入る前に慌てて買ったのを覚えています。
小児科看護師の妻が家で言っている目安
我が家の温湿度管理は、小児科看護師の妻が出している目安が基準になっています。妻いわく、赤ちゃんは体温調節がまだ未熟なので、室温はだいたい20〜25度の中に収まるようにする。そのうえで夏場は26〜28度を超えないように冷房を、冬場は20度を下回らないように暖房を使う、という考え方です。
湿度についてはだいたい40〜60%、できれば50〜60%あたりをキープするのが目安と言われています。理由も聞いてみました。乾燥に寄りすぎると肌や喉のトラブルが出やすく、湿気に寄りすぎるとカビやダニの心配が出てきます。両方を避けやすいのが、このあたりの範囲なのだそうです。
我が家の目安をまとめると、次のようになります。
| 項目 | 我が家の目安 |
|---|---|
| 室温の基本 | 20〜25度 |
| 夏の冷房 | 26〜28度を超えないように |
| 冬の暖房 | 20度を下回らないように |
| 湿度 | 40〜60%(できれば50〜60%) |
ちなみに冬の暖房は、我が家はエアコンではなくオイルヒーターが主役です。温風で乾燥させない暖め方を選んだ理由については、長くなるので別の記事で書く予定です。
我が家では真ん中を取って、湿度50%を狙って調整しています。ここで大事なのは、目安はあくまで我が家の運用基準という点です。お子さんの体調や住まいの条件によって最適な環境は変わるので、気になることがあれば小児科などで相談してみてください。
我が家の答えは「温度はエアコン、湿度は除湿機」の分担
除湿機は基本つけっぱなしにしている
分担のルールはシンプルです。室温のコントロールはエアコンに任せて、湿度のベースは除湿機が受け持ちます。我が家の除湿機はYuriooの小型タイプで、リビングで基本つけっぱなしの運用です。
つけっぱなしと聞くと大げさに感じるかもしれませんが、実際は逆でした。こまめにオンオフを判断するほうが手間で、常時運転にしてからのほうが湿度が安定して、管理が楽になっています。エアコンの温度設定を湿度のために動かす必要がなくなったので、部屋が冷えすぎる問題もほぼ解消しました。
タンクの水捨てだけは発生しますが、育児のすき間にできる程度の手間です。夜間も運転していますが、リビング続きの環境で音が気になったことはありません。
60%を超えたら動く。基準を数字で決めておく
もうひとつのルールが、湿度60%を超えたら追加で動くという線引きです。除湿機だけでは追いつかない日は、多少部屋が冷えるのを承知でエアコンの除湿も重ねます。妻の優先順位がはっきりしていて、60%を超えた状態を放置するくらいなら、少し寒いほうを取るという判断です。
この「数字で決めておく」のが、振り返ると一番効いています。感覚で判断していた頃は、なんとなくジメジメするけどまだいいか、で放置しがちでした。60%という線を引いてからは、迷う時間がなくなっています。
そしてこの運用は、温湿度計がないと始まりません。我が家も寝室とリビングの湿度が思った以上に違うことは、数字を見て初めて気づきました。除湿機を検討する前に、まず数百円から数千円の温湿度計で現状を測ってみる。買う判断はそれからで遅くないと思います。
先に伝えたいデメリットと、2歳児がいる家の置き場所問題
1歳半の娘が気になって仕方なかった
いい話ばかりではないので、先にデメリットからお伝えします。一番の想定外は、上の娘の反応でした。導入したのは娘が1歳半くらいの頃で、床に置かれた見慣れない箱が気になって仕方なかったようです。近づいてはボタンを触ろうとするので、目が離せませんでした。
最終的に我が家が取った方法は、ベビーサークルの囲いの中に除湿機を置くというものです。子どもを囲うための柵で家電を囲う、逆転の運用でした。見た目は正直かっこよくないですが、触られる心配がなくなったので、当時はこれが現実解だったと思っています。
ロボット掃除機を導入したときも、娘が慣れるまでには段階が必要でした。動く家電、音の出る家電を子どもがどう受け止めるかは、スペック表には載っていない検討ポイントだと感じています。

置き場所は今も試行錯誤している
正直にお伝えすると、置き場所については今も正解が出ていません。除湿の効率を考えれば部屋の中央寄りに置きたい。でも子どもの動線のど真ん中には置けない。コンセントの位置にも縛られる。この三つの条件を全部満たす場所が、我が家の間取りにはなかなかないからです。
現在は、なるべく子どもの目につかない位置に置いて、万が一ぶつかっても倒れてこないように配置を工夫しています。あわせて、上の娘には「これは大事なものだよ」と伝え続けるという、地道な声かけも続けています。2歳を過ぎて言葉が通じるようになってからは、これが一番効いている実感があります。
小型の除湿機だけでは追いつかない日がある
もうひとつの弱点は能力の限界です。我が家の除湿機は小型タイプなので、雨が続く時期や部屋干しが重なった日は、単体では60%を切れないことがあります。そういう日はエアコンの除湿を重ねる前提の運用です。
除湿機1台ですべて解決すると期待して買うと、おそらくがっかりします。我が家のように、あくまで湿度のベースを支える道具と割り切って、足りない日はエアコンと合わせ技にする。その前提で選ぶなら、小型でも十分に仕事をしてくれるというのが1年以上使った実感です。
除湿機を足すのがおすすめな家・いらない家
ここまでの内容を、判断材料として整理します。
除湿機を足すのがおすすめなのは、エアコンの除湿を使うと部屋が冷えすぎて困っている家です。特に賃貸などでエアコンが古く、除湿時の温度調整が細かくできない場合は効果的です。温度と湿度を分けて管理できるメリットが大きくなります。湿度計が日常的に60%を超える家、部屋干しが多い家も同じです。
逆に、いまのエアコンの除湿で室温も湿度も目安に収まっているなら、除湿機を急いで足す必要はないと思います。再熱除湿という、部屋を冷やさずに除湿できる機能つきのエアコンをお使いの場合も、まずはその機能で足りるか試すのが先です。また、まだ温湿度計を置いていない段階なら、除湿機より先に温湿度計です。数字を見て、60%超えが続くと確認できてからでも遅くありません。
我が家が除湿機を選んだ理由は、性能に惚れ込んだからではありません。温度と湿度を別々の道具に任せたほうが、赤ちゃんの環境を崩さずに済むと判断したからです。同じ板挟みにいるご家庭なら、同じ判断が再現しやすいはずです。
夏の暑さ対策は室内の湿度だけでなく、外出時の装備でも変わります。あわせて読んでいただけると、夏全体の対策がつながると思います。

あせもをはじめとした夏の肌トラブルと湿度の関係については、こちらの記事でも触れています。

最後に判断基準をまとめます。温湿度計を置いて、湿度60%超えが続くかをまず確認する。続くなら、温度はエアコン、湿度は除湿機と役割を分ける。この順番で決めていけば、買ってから後悔しにくいはずです。
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