赤ちゃんと寝る部屋の暖房、何を使うか迷いますよね。エアコンの温風は顔に当たって乾燥しそうだし、ファンヒーターやストーブは触ったらと考えると怖い。安全と快適の両方を満たす暖房がなかなか見つからない、というのが悩みの正体だと思います。
我が家も同じ悩みを経て、寝室の暖房をデロンギのオイルヒーターにしました。ただ、正直に言うと最初は戸惑いました。スイッチを入れてもすぐには暖まらないし、暖房を使う月の電気代は目に見えて上がったからです。
それでも結論としては、赤ちゃんの寝室にオイルヒーターを選んで正解だったと思っています。決め手は、温風が出ないことと、触れた瞬間にやけどするような表面温度ではないこと。この2つは、小児科看護師の妻が暖房選びで譲らなかった条件でした。
この記事では、一冬使った実感をそのまま書きます。内容は、妻がオイルヒーターを選んだ理由と、寝る前につける我が家の運用です。買う前に知っておいてほしい電気代と立ち上がりの遅さにも触れます。エアコン暖房と迷っている方の判断材料になれば嬉しいです。
エアコン暖房をやめて、寝室をオイルヒーターにした理由
温風が出ない。風で乾燥させない、ホコリを巻き上げない
妻が挙げた一番の理由は、温風が出ないことでした。エアコン暖房は温風で部屋を暖める仕組みなので、風が肌や喉に直接当たり続けます。寝ている赤ちゃんの顔に温風が当たる状態は避けたい、というのが妻の考えでした。
オイルヒーターは仕組みがまったく違います。本体の中の密閉されたオイルを電気で温めて、その熱をじんわり放熱して部屋全体を暖める方式です。風がゼロなので、乾燥した温風が顔に当たることも、床のホコリを巻き上げることもありません。
ひとつ正確に書いておくと、オイルヒーターなら部屋が乾燥しないわけではありません。どんな暖房でも、部屋の温度が上がれば湿度は下がります。オイルヒーターの良さは、温風による乾燥感やホコリの巻き上げがないことで、湿度管理そのものは別の手当てが必要です。我が家の湿度対策は後ほど書きます。
触れた瞬間にやけどする温度ではない。それでも油断はしない
もうひとつの条件が表面温度でした。我が家が使っているデロンギのアミカルドは、メーカー公称で平均表面温度が約70度に抑えられています。ファンヒーターの吹き出し口やストーブのように、一瞬触れただけで大やけどする類の熱さではありません。
とはいえ70度は70度です。触り続ければ当然危ないので、我が家では安全設計に甘えない前提で使っています。上の娘への対応は、後半のデメリットの章で詳しく書きます。チャイルドロック付きの機種を選んだのも、操作ノブを娘が回してしまう事態を想定してのことでした。
寝室の家電と子どもの距離感については、リビングのロボット掃除機でも散々悩んできました。動く家電、熱を持つ家電を子どもがどう受け止めるかは、我が家では毎回スペック表より重要な検討項目になっています。

我が家の運用|寝る30分から1時間前にスイッチを入れる
真冬はほぼつけっぱなしになる
運用はシンプルです。就寝の30分から1時間前に寝室のオイルヒーターをつけて、布団に入る頃に部屋が暖まっているようにしています。オイルを温めてから部屋が暖まる方式なので、この予熱時間は前提として組み込むしかありません。
そして真冬になると、実態としてはほぼつけっぱなしです。切ってしまうと再び暖まるまで時間がかかるので、寒さが厳しい時期はつけたままのほうが運用として合理的でした。輻射熱で壁や天井ごと暖まっていくので、つけっぱなしにしたときの暖かさの質は、エアコンのそれとは体感が違います。じんわり、むらなく暖かい感じです。
室温の目安は、妻の基準で冬は20度を下回らないようにしています。赤ちゃんは体温調節が未熟なので、寝ている間の冷え込みから守るのが寝室暖房の役割という考え方です。
それでも湿度は下がる。加湿器を併用して50%を保つ
先ほど書いたとおり、オイルヒーターでも部屋を暖めれば湿度は下がります。そこで我が家は、ダイニチのハイブリッド式加湿器を併用して、湿度50%前後を保つ運用にしています。温度はオイルヒーター、湿度は加湿器と、道具の役割を分けている形です。
実はこの分担の考え方は、夏とまったく同じです。夏は温度をエアコン、湿度を除湿機に任せていて、その経緯は別の記事に書きました。季節で道具は入れ替わりますが、温度と湿度を別々の道具で管理するという我が家の型は一年を通して変わっていません。

冬の乾燥は肌にも直結します。お風呂上がりの保湿と合わせて対策すると、肌トラブルの予防がつながります。

先に伝えたいデメリット|電気代と立ち上がりの遅さ
暖房を使う月は電気代が5,000円から1万円上がった
いいことばかり書いても参考にならないので、デメリットを正直に書きます。一番はやはり電気代です。我が家の場合、オイルヒーターを使う冬の月は、電気代が月5,000円から1万円ほど上がりました。つけっぱなし運用なので、この幅は覚悟のうえです。
節電機能としてECOモードは付いていて、設定温度より少し控えめに運転してくれます。それでも、電気代の安さを最優先にする家電ではありません。我が家は暖かさの質と安全面を優先して、この出費を受け入れると決めました。ここの判断は家庭の優先順位次第だと思います。
すぐには暖まらない。予熱前提の家電と割り切る
もうひとつのデメリットが、立ち上がりの遅さです。エアコンやファンヒーターのように、スイッチを入れて数分で暖かい風が出てくる家電ではありません。帰宅してすぐ暖まりたいリビングの主暖房には、正直向いていないと思います。
我が家が寝室専用にしているのは、この特性と噛み合うからです。就寝時間は毎日ほぼ決まっているので、逆算して30分から1時間前につけておけば済みます。予定が読める部屋でこそ活きる家電、というのが一冬使った実感です。
2歳児対策は「危ないよ」を伝え続けること
上の娘は好奇心のかたまりで、家に新しい家電が来ると必ず寄っていきます。除湿機のときは、ベビーサークルで囲うところから始めました。オイルヒーターは寝室に置いていることもあり、対応は少し違います。
我が家がやっているのは、ひたすら「これは危ないよ、熱いよ」と伝え続けることです。2歳を過ぎて言葉が通じるようになってからは、これが一番効いています。今のところ、触ってトラブルになったことはありません。それでも寝室に娘だけを残さない、操作ノブはチャイルドロックをかけておくという基本は続けています。安全設計と声かけの二段構えです。
オイルヒーターがおすすめな家・向かない家
一冬使った経験から、判断材料を整理します。
オイルヒーターが向いているのは、赤ちゃんや小さい子と同じ部屋で寝ていて、寝室の暖房を探している家です。温風が顔に当たらない、ホコリを巻き上げない、触れた瞬間のやけどリスクが低いという特性は、寝室でこそ最大限に活きます。使う時間が毎日決まっている部屋なら、立ち上がりの遅さも弱点になりません。
逆に向いていないのは、帰宅後すぐに暖まりたいリビングの主暖房を探している場合や、電気代をとにかく抑えたい場合です。速暖性と経済性を求めるなら、エアコンやほかの暖房のほうが合っています。また、オイルヒーターにしても加湿は別途必要なので、加湿器なしで乾燥まで解決したい方の期待には応えられません。
我が家がデロンギを選んだ理由は単純です。寝ている娘たちの顔に温風を当てず、それでいて明け方の冷え込みから守れる暖房が、これしかなかったからでした。同じ条件で寝室の暖房を探しているご家庭なら、同じ答えにたどり着きやすいと思います。
寝室の環境づくりは、暖房だけでなく毎日の生活リズムとセットで効いてきます。我が家の寝かしつけの型はこちらにまとめています。

最後に判断基準をまとめます。使う部屋は寝室か、使う時間は決まっているか、電気代の上振れを受け入れられるか。この3つが揃うなら、オイルヒーターは赤ちゃんのいる家の寝室暖房として、後悔しにくい選択だと思います。
あわせて読みたい







コメント