「鼻水が出てるけど病院に行くべき?」「咳が続いているけど様子を見ていい?」
赤ちゃんの鼻水や咳は、パパママが最も悩む症状のひとつです。こども病院で8年間働いてきた小児看護師の妻に、判断基準と家庭でできるケアを教えてもらいました。
鼻水の色でわかること
鼻水は色によって体の状態が違います。色を観察するだけで、ある程度の状況が把握できます。
透明・水っぽい:アレルギーの可能性 サラサラした水っぽい鼻水は、花粉などアレルギーが原因のことが多いです。
黄色:菌の死骸が出てきているサイン 黄色い鼻水は、体が菌と戦って死骸が出てきている状態です。回復に向かっているサインでもあります。
緑色:菌が活発な状態 緑の鼻水は絶賛菌がいる状態。黄色よりも菌が活発な段階です。
血が混じっている:鼻血の可能性が高い ほとんどの場合は鼻血です。頻繁に続く場合は受診を検討しましょう。
鼻水単体では、すぐ病院に行く必要はありません。他の症状と合わせて判断することが大切です。
アレルギー全般の基礎知識についてはこちらで詳しく紹介しています。

咳の音でわかること
咳の音も、体の状態を知るヒントになります。
コンコン・ゴホゴホ:喉や気管からの咳 一般的な風邪の咳です。喉や気管に炎症がある状態で、比較的よく見られる咳です。
ゼーゼー(湿った咳):アレルギーの可能性 潤っている咳はアレルギーが関係していることがあります。
ケンケン(犬が吠えるような乾いた咳):要注意 この咳は要注意です。クループ症候群など気道が狭くなっている可能性があります。特に胸がペコペコと凹む「陥没呼吸」が一緒に出ている場合は、すぐに受診してください。
夜だけ咳が出る場合:乾燥が原因のことが多い 夜は口が開いたまま寝ることが多く、乾燥して咳が出やすくなります。加湿器を使うだけで改善することもあります。
病院に行くべきタイミング
鼻水だけ・咳だけの場合:基本は様子見でOK 鼻水だけ、または咳だけの場合は、すぐに病院に行く必要はありません。基本的な風邪は自己免疫で回復します。
こんな状態が重なったら受診を検討:
- 熱が38.0℃以上ある
- 乾燥した咳(ケンケン)が出ている
- 鼻水がクリーム色・緑色になってきた
- 機嫌が悪くてぐったりしている
- 呼吸が早い・胸がペコペコ凹む
特にケンケンという咳+胸が凹む呼吸が出ている時は、早めに受診してください。こども病院でも「もっと早く来てほしかった」と感じたのはこのケースでした。
鼻水・咳に発熱が加わった時の判断基準はこちらで確認できます。

家庭でできるケア
鼻水の吸い方
口で直接吸い出す「口吸い」は100%ウイルスや菌がうつるのでやめてください。手動または電動の鼻吸い器を使いましょう。
鼻吸い器を使う時のコツは、鼻の穴に先端を入れて顔に垂直に当てること。これだけでよく取れます。鼻水が垂れて苦しそうな時は、こまめに吸ってあげると楽になります。
鼻水を放置しても自然に治ることがほとんどですが、乾燥して鼻くそになると余計に詰まりやすくなるので、吸ってあげる方が赤ちゃんも楽です。
咳が出ている時のケア
咳は菌を外に出すための体の防御反応です。無理に止めようとせず、加湿をしっかりして咳を出しやすくサポートするのが正解です。乾燥した部屋では咳が悪化しやすいので、加湿器を積極的に使いましょう。
よくある誤解
「鼻水は放置でいい」→本当 鼻水は基本的に自己免疫で治ります。ただし他の症状が出てきたら判断が必要です。
「咳止めを飲ませればすぐ治る」→少し違う 咳止めには、咳を抑える成分だけでなく、原因となる菌と戦う成分も入っています。「咳が止まれば治った」ではなく、菌をしっかり退治することが大切です。
「保育園に入ると鼻水・咳が増えるのはおかしい」→誤解 保育園に入ると鼻水や咳が増えるのは当たり前のことです。これまで触れたことのない菌に次々と接触して免疫を作っているから。心配しすぎなくて大丈夫です。
アレルギーと風邪の見分け方
鼻水の場合: 水っぽくてサラサラ→アレルギーの可能性 色がついてきた(黄・緑)→風邪の可能性
咳の場合: 乾燥している咳→風邪の可能性 潤っている咳(ゼーゼー)→アレルギーの可能性
ただし一概には言えないので、症状が長引く場合はかかりつけ医に相談するのが確実です。
のーちゃんが肺炎で入院した話
実はのーちゃん、保育園入園後に肺炎で入院したことがあります。
鼻水や咳だけでなく、明らかに他の症状も重なっていたのですぐに病院に連れて行きました。看護師ママとして、呼吸の状態は人一倍気をつけて見ています。
この経験から、鼻水や咳単体よりも呼吸の様子と他の症状との組み合わせを見ることが大切だと改めて実感しました。胸がペコペコ凹む・呼吸が速い・ぐったりしているなど、いつもと違う様子があればすぐに病院へ行ってください。
保育園に入ると鼻水・咳などが増えるのは当たり前です。慣らし保育の体験談はこちら。

まとめ
鼻水・咳で覚えておきたいポイントをまとめます。
- 鼻水・咳だけなら基本は様子見でOK
- 鼻水の色(黄・緑)+発熱+機嫌が悪い→受診を検討
- ケンケンという咳+胸が凹む呼吸→すぐ受診
- 口吸いは絶対NG・鼻吸い器を使う
- 咳は無理に止めず加湿でサポート
- 保育園で鼻水・咳が増えるのは免疫を作っている証拠
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