「肌荒れが全然治らない」「何を塗ればいいかわからない」
赤ちゃんの肌トラブルは、多くのパパママが悩むことのひとつです。こども病院で8年間働いてきた小児看護師の妻に聞いた、正しいスキンケアの知識をまとめました。
赤ちゃんの肌はなぜトラブルが起きやすいのか
まず知っておいてほしいのが、赤ちゃんの肌の特徴です。
赤ちゃんの肌は大人に比べて薄く、バリア機能が弱い状態にあります。バリア機能とは、細菌や外的刺激から肌を守る働きのこと。大人なら跳ね返せる刺激も、赤ちゃんの肌にはダメージとして残りやすいんです。
さらに重要なのが、3歳までに肌質が決まると言われていること。この時期にバリア機能をしっかり育てることが、その後の肌の丈夫さにもつながります。だからこそ、早い段階からのスキンケアが大切なんです。
こども病院でよく見た肌トラブル
小児看護師の妻がこども病院でよく見てきたのは、乳児湿疹・あせも・アトピー性皮膚炎・新生児ニキビ、そして診断のつかない肌荒れです。
「乳児湿疹」という言葉はよく聞きますが、実はこれ単体の病名ではなく、1歳までに起きやすいさまざまな皮膚トラブルの総称です。おむつかぶれもあせもも、広い意味では乳児湿疹に含まれます。
症状別の原因と対処法
おむつかぶれ
おしっこやうんちで汚れたまま湿潤環境が続くと、肌が弱くなって荒れやすくなります。
予防のポイントは清潔を保つこと。おしりふきでゴシゴシ拭くと、それ自体が刺激になってしまうので、やさしく押さえるように拭くのが正解です。
なってしまったら、とにかく清潔にして、薬をたっぷり塗ること。市販の保湿剤で改善しない場合は受診しましょう。
うんちの回数や症状が気になる場合はこちらも参考にしてください。

あせも
汗をかく→放置される→湿潤環境で摩擦が起きる、という流れで悪化します。できやすい場所は、首・肘の内側・膝の裏など、シワになっていて乾きにくいところです。
シワの部分は適度に押さえて拭く習慣をつけると予防になります。できてしまったら、乾燥させて清潔を保ち、薬を塗って対処します。
アトピー性皮膚炎
乳児湿疹の中にアトピー性皮膚炎も含まれるため、見た目だけで判断するのは難しいです。保湿をしても赤いぶつぶつが消えない場合は、早めに受診することをおすすめします。
正しいスキンケアの方法
こども病院で保護者に指導していた、正しいスキンケアの流れを紹介します。
お風呂は38〜40℃で10〜15分。 洗う時は泡立てた石鹸を使い、手でやさしく洗います。タオルで拭く時も押さえ拭きが基本。ゴシゴシは絶対NGです。
保湿は水分を取ったらすぐ。 時間を置くと水分が蒸発してしまうので、お風呂上がりは素早く塗るのが大切です。塗る方向は上から下へ。ワンプッシュで手のひら1枚分が目安です。回数は1日1回でも問題ありませんが、理想は朝晩の2回です。
季節によって使う保湿剤を変えるのが理想です。 夏は水分が蒸発しにくいので油分多め(オイルやクリーム)、冬は水分が蒸発しやすいので水分多め(ローション)を意識すると良いでしょう。
実際に使って良かった保湿グッズはこちらで紹介しています。

保湿剤の選び方
保湿剤には主に3種類あります。
- ローション:水分多め・油分少なめ。うるおいを与える。
- オイル:油分多め・水分少なめ。うるおいにフタをする。
- クリーム:水分と油分のバランスが均等。両方の効果がある。
どれが正解というわけではなく、その子の肌質に合わせて選ぶのが基本です。肌が特に敏感な場合や市販品で改善しない場合は、病院でヒルドイドなどを処方してもらうことも選択肢のひとつです。
やってはいけないNGケア
一番やってはいけないのはゴシゴシ洗い・ゴシゴシ拭きです。洗う時も拭く時も、とにかくやさしく。摩擦が肌へのダメージになります。
もうひとつ気をつけてほしいのが、薬をケチること。こども病院の経験から、しっかりたっぷり薬を塗った子はきれいに治るケースが多く、逆にケチって少なく塗ってしまうとなかなか改善しないケースもありました。薬は惜しまず、ちゃんと塗ることが大切です。
病院に行くべきタイミング
次のような場合は受診をおすすめします。
- 市販の保湿剤を使っても改善しない
- 赤いぶつぶつが保湿をしても消えない
- 肌荒れが広がっている・悪化している
我が家ののーちゃんも肌が弱くて肌荒れをしょっちゅうします。痕が残るのが可哀想なので、荒れたらすぐお医者さんに連れて行くようにしています。
発熱時の対処法もこちらで紹介しています。

小児看護師の妻からひとこと
「保護者からよく聞かれるのは『いつ治りますか?』『きれいになりますか?』という質問です。正直、時期は断言できません。でも、正しいケアを続けることで確実に改善していきます。諦めずに続けてほしいです」
まとめ
赤ちゃんの肌トラブルは、正しいケアを続けることが何より大切です。
- ゴシゴシ洗い・ゴシゴシ拭きは絶対NG
- お風呂上がりはすぐ保湿
- 薬はケチらずたっぷり塗る
- 改善しなければ早めに受診
3歳までの肌ケアが、その後の肌の丈夫さにもつながります。毎日の積み重ねを大切にしてください。
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