下の子が生後3ヶ月を過ぎたころ、ハイローチェアの上で体をひねるようになりました。寝返りの前兆です。買ってからまだ2ヶ月しか経っていません。
我が家にはカトージのハイローチェア「ピッコロ」が2台あります。1台は上の子のときに義両親が出産準備として買ってくれたもの、もう1台は下の子のために買い足したものです。どちらも同じ機種です。同じ機種を、2人の子どもで、どちらもほぼ毎日使ってきました。安全に関わる部分は、小児看護師である妻に確認しました。
メーカーの説明では、ラックとして寝かせられるのはおすわり前の生後7ヶ月ごろまでとされています。ただ我が家の実際は、2ヶ月と1年でした。どちらも7ヶ月ではありません。
この記事では、いつまで使えるのかという1点にしぼってお伝えします。買うかどうかで迷っている段階の方は、別の記事のほうが早いと思います。ピッコロを選んだ理由とデメリットはそちらにまとめてあり、この記事の最後にリンクを置いています。
先に結論から書きます。我が家の場合、ハイローチェアは寝返りで終わりませんでした。終わったのは「寝かせる用途」だけです。上の子は約1年使いました。下の子は2ヶ月で寝かせる用途を卒業しますが、離乳食が始まればまた使う予定です。買うかレンタルかは、寝かしつけに使いたいのか、離乳食と日中の居場所に使いたいのかで決まると考えています。
同じ機種を2人で使って、寿命が4倍違いました
まず、我が家の2台を並べてみます。
| 上の子 | 下の子 | |
|---|---|---|
| 機種 | カトージ スイングハイローラック ピッコロ | 同じ |
| 使用頻度 | ほぼ毎日 | ほぼ毎日 |
| 主な用途 | 離乳食と日中の居場所 | 新生児の待避所 |
| 寝る場所 | ベビーベッド(別) | ハイローチェアで寝落ち |
| 使用期間 | 約1年 | 約2〜3ヶ月 |
| 卒業した理由 | 体格(狭そうになった) | 寝返り |
同じ機種で、使う頻度も同じくらいなのに、使えた期間は4倍近く開きました。
上の子は離乳食と日中の居場所で約1年使いました
上の子が赤ちゃんだったころは、私の休みの日以外はほとんど毎日、妻の実家で過ごしていました。実家には犬が2匹います。床に寝かせておくわけにはいかないので、日中の基本の居場所がハイローチェアになりました。
離乳食もハイローチェアです。寝るのはベビーベッド、寝返りの練習は大人が見ている前で床、という使い分けです。つまりハイローチェアは「起きている時間に座らせておく場所」でした。
夜のベビーベッドについては、こちらに詳しく書いています。

卒業したのは1歳ごろです。理由は寝返りではなく、体格でした。妻が「狭そうだな」と感じたタイミングでやめています。月齢で区切ったわけではありません。
下の子は新生児の待避所として2ヶ月で卒業目前です
下の子が生まれたとき、上の子は2歳になっていました。歩くどころか走り回ります。おもちゃを持って部屋を横断し、その途中で転ぶこともあります。
床に新生児を寝かせておくのは無理だと判断して、ハイローチェアを買い足しました。高さがあれば、少なくとも踏まれる心配はなくなります。
2歳差で2人目を迎えるにあたって買い足したものは、こちらにまとめてあります。

妻の言葉を借りると「のーちゃんに潰されないで済んだ」わけで、この目的に関しては期待どおりだったと思います。
ただ、下の子は寝落ちもハイローチェアでしていました。そして生後3ヶ月台で体をひねり始めた時点で、寝かせる用途は終わりです。
違ったのは使用頻度ではなく、用途でした
ここが我が家でいちばん意外だった部分です。
上の子のハイローチェアは実家に置いてありましたが、ほぼ毎日そこにいたので、使用頻度としては下の子と変わりがありません。たまにしか使わなかったから長持ちした、という話ではないのです。
違っていたのは用途だけです。上の子は座らせるために使い、下の子は寝かせるために使っていました。同じ機種で、同じ頻度で、寿命が4倍違った原因は、そこにあったと考えています。
ハイローチェアは使用期間が短くコストに見合わない、という話をよく見かけます。レンタル会社の記事でも、新生児から寝返りが始まる生後半年ごろまでの使用が多い、と書かれていました。
ただ、その前提は寝かしつけに使う場合の話ではないでしょうか。少なくとも我が家では、用途を変えれば期間はまったく違いました。
寝かせる用途が短命な理由と、我が家が守っている安全ルール
寝返りが始まると寝かせる用途が終わるのは、単に使いにくくなるからではありません。危険があるからです。この章は妻に確認した内容をもとに書いています。
寝返りが始まったら、もう乗せません
ハイローチェアの上で寝返りをするのは危険です。落下の危険に加えて、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクもあると妻は言っていました。
では、ベルトをしていれば安全なのか。そこは一概には言えない、というのが妻の見解です。ただ、抜け出せない構造で、その子の体格に合ったベルトが正しく締まっていれば安全だとは言える、とのことです。
我が家では、下の子が体をひねり始めた時点で、寝かせる目的で使うのはやめています。
肩ベルトを外して落ちた例を、妻は何度も見てきました
ここは妻がいちばん強い言い方をしていた部分になります。
肩ベルトは、腰が据わったら外していいと思われがちです。ベビーカーでも同じで、腰が据わったから股ベルトだけでいい、という判断をする方も多いのではないでしょうか。ただ妻は、それで落ちてしまった子を現場で何度も見てきたそうです。
目を離す可能性があるなら、股ベルトも肩ベルトも股ベルトも肩ベルトも全部つけておくのがいちばん安全になります。必ず見ている前提でなら、腰が据われば肩ベルトはいらないかもしれない、という程度の話だと妻は言っていました。
ベルトを外すのは、必ず大人が見ているところで。ここだけは我が家では絶対のルールにしています。
傾斜のある場所での長時間は、腰と背骨の負担になります
首が据わっていれば大丈夫だろうと思っていたのですが、そこは違っていました。
問題になるのは首ではなく、腰と背骨だそうです。傾斜のある場所に長時間寝かせておくのは、首が据わっているかどうかに関係なく良くない。だから短時間で切り上げる、というのが妻の考え方でした。
フルフラットにできるなら、寝落ちした後にそのまま寝かせておくこと自体は問題ないそうです。ただしその場合も、ベルトを外すなら大人が見ているところで、という前提は変わりません。
座らせる用途なら、1年使えます
寝かせる用途が終わっても、ハイローチェアが役目を終えるわけではありませんでした。
腰すわり前でも、離乳食用として座らせて大丈夫でした
離乳食を始めるのは、腰が据わる前という家庭も多いと思います。我が家もそうでした。
ハイローチェアはしっかりした背もたれがついているので、腰すわり前でも座らせて問題ないというのが妻の判断です。上の子は離乳食のあいだ、ずっとハイローチェアで食べています。
ただし条件がひとつあります。咀嚼をするときは、足で踏ん張れる状態のほうが良いとされているそうです。ハイローチェアには足台がありません。腰が据わったら、足台のついたチェアに移してあげたほうがいい、というのが妻の意見でした。
離乳食そのものの進め方は、別の記事にまとめています。

卒業のサインは月齢ではなく「狭そう」でした
上の子がハイローチェアを卒業したのは1歳ごろです。何ヶ月で卒業と決めていたわけではなく、座らせたときに窮屈そうに見えたからです。
体格には個人差があるので、月齢の目安はあまり意味がないと感じています。「狭そう」と思ったときが我が家の卒業タイミングでした。
下の子についても、離乳食が始まったらまた使うつもりです。まだ始まっていないので、これは予定の話です。ただ、上の子と同じように使えるなら、寝返りで終わりだったはずのハイローチェアが、もう一度戦力に戻ります。
我が家で困ったこと
良かった点ばかりではありません。実際に使って困ったことも書いておきます。特に上の子がいる家庭では、我が家と同じことが起きるかもしれません。
上の子がスイングを揺らしてしまいます
いちばん困ったのがこれです。
上の子から守るために高さを使ったのに、その高さを上の子が揺らします。悪気はありません。本人は遊んでいるつもりです。ただ、子どもは加減を知らないので、大人が揺らすのとは別物になります。
夕飯を作っている最中でした。火を使っていましたし、食材の状態からも目を離せません。そのあいだ、子どもをずっと見続けることはできません。目を切っていたあいだに大きく揺らされて、下の子が激しく泣いて、その声で初めて気づきました。
これには妻も本気で怒っています。乳幼児揺さぶられ症候群のリスクがあるからです。
このとき学んだのは、注意して見ておく、では解決しないということでした。台所に立っているあいだ、見ていられない時間は必ず発生します。だから大人が見ていないときはロックをかける、という運用に変えています。
ロックは、上の子には簡単に解除できます
そのロックにも落とし穴がありました。
スイングのロックは、工具なしで簡単に操作できます。大人が日常的に使う機能ですから、設計としてはそれが正しいのでしょう。ただ、2歳の子どもにとっても簡単に解除できてしまうということです。
我が家では結局、上の子に何度も伝えることになりました。ロックがかかっているから大丈夫、とは考えないほうがいいと思います。
きょうだいがいる家庭でハイローチェアを使うなら、ここは購入前に知っておいたほうがいい部分です。
もうひとつ、置いておけば楽になるわけではない、という点も書いておきます。我が家のピッコロは手動スイングです。自動で揺れてくれるわけではないので、揺らし続けるには手を使い続けることになります。座らせておけば手が空く、とはなりませんでした。
高い位置に置くこと自体のリスクもあります。落下の可能性をゼロにはできません。ただ、床に寝かせれば上の子に踏まれたり、転んだ拍子に乗られたりするリスクがあります。どちらを取るかは天秤で、大人が付きっきりになれるときは下ろす、といった工夫が必要だというのが妻の考え方でした。
自動スイング機能のある機種を検討する価値は、値段の差だけでは測れないと感じています。
手が塞がる問題を解決するなら、電動スイングのある機種が候補になります。代表的なのはコンビのネムリラ AUTO SWINGです。我が家では使っていませんが、検討はしました。
ただし、ここには見落としやすい制限があります。コンビの公式サイトによると、スウィング機能を使う場合の荷重制限は、衣服を含めて8kgまでとされています。電動でも手動でも同じです。
8kgはおおよそ生後8〜10ヶ月ごろの体重です。つまり本体は4歳ごろまで使えても、揺らす機能そのものは1歳を待たずに使えなくなります。
これは我が家の実感とも一致します。揺らす機能は寝かせるための機能なので、寝かせる用途が終わるタイミングで役目を終えるのだと思います。電動を選ぶ理由は「長く使えるから」ではなく、「使える数ヶ月のあいだ、手を空けられるから」です。
手動のまま別の機種を検討するなら、アップリカのユラリズムがあります。こちらも我が家では使っていません。我が家がピッコロにしたのは横幅が49.5cmだからで、ユラリズム スマート プレミアムは54.5cmです。5cmの差は小さく見えますが、キッチンの横に置くのか、リビングの隅に寄せるのかで、置ける場所が変わってきます。
まとめ:買うか借りるかは「何に使うか」で決まります
我が家の2台から言えることは、ハイローチェアの寿命は機種ではなく用途で決まる、ということです。
寝かしつけに使うなら、寝返りが始まる生後3〜4ヶ月ごろで終わります。我が家の下の子は2ヶ月で終わっています。メーカーの言う7ヶ月より、かなり早い可能性があります。
離乳食と日中の居場所として使うなら、1歳ごろまで使える可能性があります。我が家の上の子がそうでした。この場合、卒業を決めるのは月齢ではなく体格です。
つまり、ハイローチェアが何ヶ月まで使えるかという問いには、我が家では答えられませんでした。答えられるのは、何に使うつもりかを決めれば期間の見当はつく、ということだけです。寝かせるために買うのか、座らせるために買うのか。そこを決めてから、買うかレンタルかを考えるほうが、判断を間違えにくいと思います。
そして、上の子がいる家庭であれば、ロックの扱いを含めて「上の子に何度も伝える前提」で考えたほうがいいです。守るために買ったものが、見ていないところでリスクになることがあります。我が家はそれを、下の子の泣き声で知りました。
我が家がピッコロを選んだ理由と、2ヶ月使って分かったデメリットは別の記事にまとめてあります。買うかどうかで迷っている方は、そちらもあわせてご覧ください。

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