2歳の子どもに動画を見せていると、なかなかやめてくれません。「これで最後ね」と言ったのに、終わると「もう一回」が始まります。我が家でも、私がそれを何度も飲んでしまっていました。最後は「もう消すよ」と強い口調になって、娘を大泣きさせていました。
そんな私のやり方を変えたのは、小児看護師である妻の見せ方でした。この記事では、私の失敗と、妻に教わって揉めなくなるまでの話を書きます。時間で区切ってもうまくいかない、と感じている方の参考になればうれしいです。
時間で区切る見せ方では、毎回「あと一回」で揉めていた
私は、動画を「あと一本」「これで最後」と区切っていました。ところが、その「最後」が一度で終わったことはほとんどありません。一本終わると、娘は当然のように「もう一回」と言ってきます。機嫌よく見ているので、つい「じゃあもう一本だけ」と許してしまいます。それを何度も繰り返して、気づけば長い時間が過ぎていました。
延長を繰り返した後は、こちらの我慢が限界になります。「もう消すよ」と強い口調になって、リモコンに手を伸ばしていました。娘は当然、見ている途中で切られるので大泣きします。私はイライラし、娘は泣き、後味の悪い時間だけが残りました。今思えば、「最後」と言いながら延長していたのは私自身です。約束を破っていたのは、娘ではなく私のほうでした。
動画に限らず、私はつい娘に強い口調をぶつけてしまうことがありました。そのときの話は、こちらの記事に書いています。

当時の私は、本数や時間で見せる量を管理しようとしていました。でも、その区切りを自分から崩していたので機能しません。子どもからすれば、ルールが守られたり崩れたりして基準が曖昧です。これでは、子どもが約束を守れるはずもありませんでした。
揉めない妻の動画の見せ方は「内容で区切る」だった
私がうまくいかない一方で、妻が見せるときは揉めていませんでした。同じ娘に見せているのに、なぜ違うのか不思議でした。妻のやり方を観察すると、区切り方が根本的に違うと気づきます。
妻は、時間や本数では区切っていませんでした。「この動画が終わったらおしまいね」と、内容で区切っていたのです。理由を聞くと、自分に置き換えて考えていると話してくれました。大人でも、見ている途中で映画を止められたら嫌な気持ちになります。途中で切られる前提だと、子どもも素直に終われないという考えでした。一本の区切りまで見せると決めておくと、終わりが予測できます。
もう一つの違いは、約束の取り付け方でした。妻は、見せる前に娘と約束を交わしていました。「この動画が終わったらおしまい、いい?」と先に確認します。娘が「いい」と答えてから、はじめて再生していました。一方的に決めるのではなく、お互いの合意の上で約束していたのです。だから、終わったときに「破る・破られる」の対立が起きにくいのだと思います。
こうした先回りや合意の取り方は、イヤイヤ期の対応とも共通していました。妻と実践した対処法は、こちらにまとめています。

合意ベースの見せ方に変えたら、自分から終われるように
妻のやり方を見て、私も真似してみることにしました。まず、再生する前に娘と約束します。「この動画が終わったらおしまいだよ、いい?」と先に聞いて、娘が「うん」と言ってから再生する順番です。終わりの区切りも、時間ではなく一本の終わりに合わせました。私が途中で「もう消すよ」と切ることをやめた、ということです。
変えてみて、まず娘ともめる回数が減りました。先に約束しているので、終わりのタイミングで衝突しにくくなります。そして、娘が自分から「おしまい」と動画を終える日も出てきました。最初にそれを見たときは、正直なところ衝撃でした。あれだけ泣いていた娘が、自分で区切れたからです。うまく終われたときは、妻と二人でたくさん褒めます。褒められた娘もうれしそうで、いい循環になっていきました。
もちろん毎回完璧にできるわけではありません。それでも、以前のように毎回怒鳴る時間はなくなりました。
先に選択肢を渡して合意をつくる進め方は、別の場面でも役立っています。妻が実践している先回り術は、こちらの記事で紹介しています。

2歳に動画を見せる影響は?看護師の妻に聞いた現実的な付き合い方
最後に、動画を見せること自体の影響についても聞いてみました。妻いわく、幼児に動画を見せることはよくないとされています。3歳まではスクリーンを見せないのが理想、と言われているそうです。ただ、それを現実の育児で完璧に守るのは不可能だとも話していました。家事の合間や手が離せないとき、動画に頼る場面は実際にあります。理想は分かっていても、現実とのあいだで難しいと感じているようでした。
そこで妻が大事にしているのは、ゼロか全部かで考えないことです。見せないのが理想でも、現実は見せる場面があります。だからこそ、見せ方のルールを工夫して折り合いをつけています。完全になくすのではなく、付き合い方を整えるという考え方です。我が家にとっては、合意ベースの約束がその折り合いの形でした。
まとめ:時間で区切って揉めるなら、合意ベースの見せ方を
私は、本数や時間で区切ろうとして、自分からそれを崩していました。その結果、毎回もめて怒鳴る時間が続きます。妻に教わってからは、見せる前に合意の上で約束する形に変えました。終わりも時間ではなく、一本の動画の区切りに合わせます。すると、もめる回数が減り、自分から終われる日も出てきました。
もし今、時間で区切ってもうまくいかないと感じているなら、合意ベースを試す価値があります。逆に、今のやり方ですでに揉めていないなら、無理に変える必要はありません。我が家のように怒鳴ってしまう日が続いているなら、約束の取り付け方から見直してみてください。
あわせて読みたい







コメント